ここ数日、派遣切りとか学生の内定取り消しなんて話題が世間を騒がせてますね。
確かにひどい話だと思います。大前提としてリストラされる派遣社員の人や内定取り消しを受けた方々に味方したいと思います。
しかし、全ての話を十羽一絡げにしてしまって良いのでしょうか?
内定取り消しを受けた学生さんの内、不動産会社に内定していた学生さんたちが保証を求めて訴えているニュースが流れてました。
不動産業界は昨年からミニバブル崩壊と言われ、不動産不況という言葉が乱れ飛んでいる業界です。その中で、従業員数300人程度の会社が50人の新卒採用をする・・・この話を聞いた段階で、ちょっと賢い人なら、「ああ、親類縁者に営業させて無理ならイビッて辞めさせる」という古典的な使い捨て営業のパターンを想像すると思います。
建築専攻の学生さんが設計を志してピンポイント応募で勝ち得た内定であれば、非常に酷な話だと思いますが、設計志望の学生を50人も採るはずがありません。50人ほとんどが文系の学生さんだと思います。やはり考えられるのは使い捨て営業のパターンだと思います。
で、そういう会社の内定をもらって、そこで安心して就職活動を辞めてしまうのでしょうか?複数の内定を貰っていて他を蹴ってわざわざその不動産会社を選んだ学生さんがいったい何人いるのでしょうか?本質的に文句を言える立場の学生さんがいったい何人いるのか、はなはだ疑問です。
これは、基本的には内定取り消しを受けた学生さんに同情しますし、弱者の味方の立場を取りますが、事象を見るとき一方的な問題ではなく学生側の問題点も指摘するべきだと思うのです。それが来年就職活動をする人の財産になるんだと思います。
テレビでは専門家が、内定が出た段階で雇用契約は有効だと言ってます。
確かにそうかもしれません。しかし、内定を受けておいて、もっと良い所から内定が貰えるとそれ以外の会社の内定を辞退する学生がいる事も事実です。
昔から多々ある話ですが、この時期、人事を担当していると内定辞退者を出さないようにするのに色々と心を配って心労が絶えないものです。では、企業が内定辞退者に契約違反だといって慰謝料を請求するような事があったでしょうか?
事実を伝えるという意味では問題はないのでしょうが、どの番組もコメンテーターというのを置いている以上、そういう部分を踏まえて報道する局・番組が無い事にとても失望しています。
日本もアメリカのようにだんだん訴訟社会に成ってきています。いわゆるゴネ得というやつですね。
ゴネるのは勝手ですが、そういう事象の裏にある問題に対して、マスコミ・特にテレビは甘くなってきている・・・という感じがしてなりません。
これは、テレビ局が視聴率という人気のバロメーターに振り回されていたり、上場して株式公開をしたりしてしまったが為に、視聴者に迎合しすぎる体質になってしまったんだと思えてなりません。
たとえ視聴者から苦情の電話が殺到しようと、言うべき事は言う、伝えるべき事は伝えるぞ・・・という気概が薄れてきている。テレビという一番大衆に影響力のあるメディアが、娯楽偏重になりすぎてジャーナリズムの一翼を担っているという使命感や誇りのようなものが薄れてきている。そんな風に感じられてなりません。
今までこのブログでは、教育という基本が狂ってきたから時代が歪んできたという話をだいぶしてきました。
では、社会人にとっての教育とは何でしょうか?
情報です!
その情報を提供するマスコミが、自ら持つ自浄作用を低下させてしまっている、そういうところにも、時代の中心を狂わせてきた大きな問題があるような気がしてなりません。
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